| Bels(ベル) | 10を底とする対数で倍率を表す単位。 log(100) = 2 [Bels] |
| C | コンデンサを指し、キャパシタンスを単位[F](ファラッド)で表される。コンデンサは直流(低い周波数)は流さないという性質を持つ。 |
| dB(デシベル) | Bels(ベル)を1/10にした単位。 A倍の電圧・電流・音圧の利得[dB]を求める式 20*log(A) A倍の電力・音響パワーの利得[dB]を求める式 10*log(A) |
| dBspl | 20μPa=0dBsplを基準としたデシベル表記の音圧の単位。20μPa(マイクロパスカル)は人間が聞き取れる最小の音圧。120dBsplが人間が聞き取れる最大の音圧。単純にdBと表記される事が多い。 |
| dBu | 1V = 0.7746Vを基準としたデシベル表記の電圧の単位。 |
| dBV | 1V = 0dBVを基準としたデシベル表記の電圧の単位。 |
| EBP | 密閉型か位相反転型、どちらに合うユニットかを示す数値。 EBP=Fs/Qes で計算され、EBPが50以下は密閉型、90以上は位相反転型、50~90はどちらにも使用できる。 |
| EIAJ | 日本電子機械工業会規格 |
| E数列 | 素子の値には普通JISで定められたE6, E12 といった値を使う。 E6(1.0, 1.5, 2.2, 3.3, 4.7, 6.8) E12(1.0, 1.2, 1.5, 1.8, 2.2, 2.7, 3.3, 3.9, 4.7, 5.6, 6.8, 8.2) |
| F | 周波数を意味し、一秒間の振幅数を単位[Hz]で表す。 |
| F3 | 基準とした音圧から3dB低下するポイントの周波数を指す。 |
| Fb | エンクロージャの共振周波数。 |
| Fc | カットオフ周波数の事。一般にクロスオーバーネットワークのローパスフィルタとハイパスフィルタの交差する周波数。 |
| Fs | ユニットの最低共振周波数。単位は[Hz]。 Fsでは、ユニットのインピーダンスが非常に高くなる。 |
| L | インダクター(コイル)を指し、インダクタンスを単位[H](ヘンリー)で表す。コイルは高い周波数を通さないという性質を持つ。空芯とコア入りのものがある。コア入りのものは高いインダクタンスを持つが、空芯に比べ、ヒステリシス損などからくる歪みが大きい。 |
| MDF | エンクロージャに最も向いている木材。湿気に弱いので必ず塗装する必要がある。 |
| Q(クオリティファクタ) | 周波数軸上におけるインピーダンス曲線の突鋭度を示す数値。Q値が大きいほど、突鋭度は大きい。 Q = (2πfL)/R Q = 1/(2πfCR) |
| Qes(エレクトリカルQ) | ユニットの電気的なQ。ユニットのボイスコイル(インダクタンス)による周波数軸上のインピーダンスの変化を示す値。 Dual driver の時 Qes' = Qes/2 |
| Qms(メカニカルQ) | ユニットの機械的なQ値。ダンパーやコーンなどの機械的要素による周波数軸上のインピーダンスの変化を示す値。 |
| Qtc | 密閉型エンクロージャのシステムQ |
| Qts(トータルシステムQ) | QesとQmsを複合したQ値 Qts = Qes*Qms/(Qms + Qes) |
| R | 抵抗を指し、単位[Ω]で表す。 R = V / I |
| Re | ユニットの直流抵抗。単位[Ω]で表される。 |
| RMS | 実効値。Vrmsは電圧の実効値。 |
| SN比 | 信号電圧レベル[dBV]と雑音電圧レベル[dBV]の差。単位は[dB]で表される。 SN比=20*log(信号電圧/雑音電圧) [dB] EIAJではA特性の聴覚補正フィルタを使用して測ることが規定されている。 |
| SPL(Sound Pressure Level) | 音圧のレベルの事で、単位dB(デシベル)で表される。スピーカーの音圧レベルは[dB]W/m と表示されており、これは1W(ワット)の音をスピーカーに与え、1mの距離で測定した音圧レベルを指すのが一般的なSPL。1kHzでの測定が一般的なので、サブウーハーの場合は、メーカー公表の周波数特性グラフを確認して、自分が必要とする周波数帯域でレスポンスの低下がないか確認する必要がある。 |
| Vas | ユニットのサスペンションと等しい力を持つ空気のサスペンションをその容量[リットル]等で表した値。 Dual driver の時 Vas' = 2*Vas |
| Vb | エンクロージャの容量を指す。 |
| Vrms | 電圧の実効値。実効値である事を明示する場合にrmsを付加する。Vrmsは正弦波交流の場合、最大値(Vo-p)の1/√2 。 |
| W | 電力の単位。1Vの電圧で1Aの電流が流れるときの電力を1Wとする。8Ωのスピーカーに2.83Vかかる時、出力は1W。 P = V^2 / R [W] |
| Z | インピーダンスを指し、単位[Ω](オーム)で表される。抵抗は周波数によって抵抗値が変化しないが、コンデンサやコイルを含む電気回路では周波数によって抵抗値が変化する。交流の抵抗値を表す場合にインピーダンスが使用される。 |
| アクティブフィルタ | オペアンプなどの能動素子で構成されるフィルタの事。アンプの手前でフィルタをかけるので、スピーカと同じ数のアンプが必要となる。 |
| アッテネータ | マルチウェイシステムでウーハーツイーターの能率が異なる場合に、その能率を合わせるために使用する抵抗からなる回路。一般にウーハーの能率に合わせるためにツイーターにアッテネータをはさむ。可変式と固定式がある。 |
| アンバランス(不平衡) | ホット-グランド2つのラインで信号を伝送する方式。一般のオーディオ機器はほとんどがこの伝送方式を用いている。ピン(RCA)コネクタが使用されるが、2極の標準(PHONE)が使われる場合もある。 |
| エンクロージャ | スピーカーシステムの箱の事を指す。密閉型と位相反転型と呼ばれるエンクロージャを代表に様々なタイプのエンクロージャがある。 |
| オームの法則 | 電圧、電流、抵抗の関係を表す法則。 E[V] = I[A] R[Ω] |
| オクターブ | 440Hz(ラの音)の1オクターブ上(ラの音)は880Hzでその1オクターブ上(ラの音)は1660Hz。周波数で見て等間隔ではく、これは対数グラフの周波数軸上で等間隔で表現される。 |
| オフセットアライメント | ウーハーとツイータの物理的位置関係によってずれる位相を補正する機能や補正する事。 |
| オペアンプ | 優れた特性の増幅器を安価なICにパッケージングしたアナログIC。 |
| クロスオーバーネットワーク | マルチウェイシステムで、ウーハーには低音だけを、ツイータには高音だけを再生させるために使うフィルタを指す。ウーハーには低い音だけを通すローパスフィルタを、ツイータには高い音だけを通すハイパスフィルタを使用する。ディバイディングネットワークとも呼ばれる。 |
| シリーズノッチフィルタ | C, L, R を直列に接続したフィルタで、共振周波数でインピーダンスが低下する回路。スピーカーの低域インピーダンス上昇補正に使用される。 |
| ダンピングファクタ(DF) | アンプの性能指標のひとつで、スピーカーを制動する能力を指す。数値の大きな方が制動力が高いとされるが、スピーカーシステムによって必要なダンピングファクタは異なる。スピーカーのインピーダンスをアンプの出力インピーダンスで割った数値なので、アンプの出力インピーダンスが低いとダンピングファクタは高くなる。 |
| ティールスモールパラメータ | ドライバの性能を表すパラメータ。Qts, Qes, Fs, Vas 等がこれに該当。日本ではQoやMoといったパラメータで表記されている事が多い。 |
| パラレルノッチフィルタ | C, L, R を並列に接続したフィルタで、共振周波数でインピーダンスが上昇する回路。 |
| バランス(平衡) | ホット、グランド、コールドの3つのラインで信号を伝送する方法。ホット-グランドの信号に対し、グランド-コールド間は逆位相の信号を伝送する。受信側ではホット-コールドで差動形レシーバで外来ノイズを相殺し除去するため、ノイズに強い伝送方式。キャノン(XLR)コネクタが使用される。 |
| ピンクノイズ | ホワイトノイズと比べ、1オクターブ高くなるにつれて3dB減衰するノイズ。対数を取る周波数の軸上ではピンクノイズはフラットな特性を持つので、スピーカの周波数特性の測定には一般的にこのピンクノイズが使用される。 |
| ベントエアースピード | 位相反転型やバンドパスなどのポート(ベント)での空気の速度のことで、この速度が速すぎるとノイズ(風切り音)の原因となるので、ポートのサイズの決定はこの値も考慮して設計しなければならない。一般にマッハ(音速)に対する比で表され、マッハの20%以下が実用値とされている。大きな音量で鳴らす事が前提の場合は10%以下になるように設計する。 |
| ホワイトノイズ | どの周波数帯域においても強さが一定のノイズ。FMでチューニングが放送局に合っていない場所でのノイズが良く知られているホワイトノイズ。 |
| ラウドネス曲線 | 人間の耳は残念ながらフラットな周波数特性を持っていない。そこで人間が同じ音量に聞こえる周波数をグラフで示したものをラウドネス曲線と呼ぶ。人間の耳がフラットではないと言っても、原音に対してもそれは同じ事なので、やはりスピーカシステムはフラットな再生が求められる。 |
| 位相 | 2つの交流の差を指す。1周期を1回転として、2つの周期の差を角度で表現する。一般に記号θで表される。 |
| 音速 | 音の速度。温度や媒体によって変化する。 空気中での音速は次式で表される。 C = 331.5 + 0.61*t [m/s] t は気温(摂氏) 一般に地球の平均気温の15℃の時の音速、約340[m/s]が使用される。 |
| 可聴周波数 | 人間の聞くことが可能な音の周波数範囲。一般に20Hzから20kHzまでの周波数の音を人間は聞く事が可能とされている。15kHz以上は音質の変化としては感じられず、20kHzが聞こえるという人はまれ。 |
| 過渡特性 | 立ち上がりから消滅までの時間軸に対する音の再現性の事。 |
| 吸音材 | グラスウールが代表的。エンクロージャの定在波を抑える目的と、Qをダンプ(インピーダンスの山をつぶす)目的で使用される。 |
| 共振 | インダクタンスとキャパシタンスの直列回路(またはその等価回路)においてこれらのリアクタンスが等しくなる周波数では大きなインピーダンスを持つ。このポイントを共振という。並列回路では逆にインピーダンスが低くなる。 共振 f = 1/(2*pi*√(C*L) ) |
| 高調波 | 基本波に対するn倍の周波数を持つ波の事。第n高調波といった表現を用いる。 |
| 周期 | ひとつの周期が要する時間。単位は[s]セコンドで表される。 T = 1/f 。f:周波数。 |
| 周波数 | 1秒間当たりの振幅数(周期)。単位は[Hz]ヘルツで表される。 f = 1/T 。T:周期 |
| 正弦波 | サイン波や純音とも呼ばれ、サインカーブの波形をもつ波。スピーカー測定の基本となる音源の1つ。時報の音が440Hzと880Hzの正弦波であることがよく知られている。 |
| 全高調波歪率 | THD(トータルハーモニックディストーション)とも呼ばれる。 第2〜第10高調波を2乗した和のルートを信号で割り、THDを求める。発信器以上の精度では歪み率は求められないので、あらかじめ発信器の歪み(残留歪み)を調べておく必要がある。 |
| 対数グラフ | 人間の聴覚は対数(10を底とする)にほぼ比例するので、周波数特性(F特)を表すグラフは一般に周波数軸に対数をとる片対数グラフが使用される。1オクターブも対数的に増加するので対数グラフが有効。人間の感覚のほとんどは対数に比例する。 |
| 単位の接頭語 | 単位の乗数のこと。 [T](テラ)10の12乗, [G](ギガ)10の9乗, [M](メガ)10の6乗, [k](キロ)10の3乗, [m](ミリ)10の-3乗, [μ](マイクロ)10の-6乗, [n](ナノ)10の-9乗, [p](ピコ)10の-12乗 |
| 定在波 | 向かい合った壁やエンクロージャ内部では音の反射と干渉によって距離と波長の関係から、ある周波数では共振が強く発生し、ある周波数では弱めあってしまう。スピーカーシステムでは、定在波の発生は当然望ましくない事で、エンクロージャの形状や比率を工夫するなどして定在波の発生を極力減らす。 ノーマルモード定在波f = (340/2)*(1/L) [Hz] |
| 波長 | 波の1周期の長さ。 λ= C / F [m] Cは音速, Fは周波数。音速は15℃として340[m/s] |